*MMAレポートならびに25日のセミナー準備のため掲載が遅れましたことをお詫び申し上げます。
1月20日付 メリマンコラム 《短期見通し》
金星は1月31日(日本時間2月1日)まで逆行運動を続ける。ここで、金星が逆行を始めた昨年12月21日の前後数日の間にトレンド反転の動きを開始した市場を振り返ってみるというのは、価値ある試みかもしれない。そのベースとなる考え方は、もし市場がプライマリー・サイクルの底、あるいは天井を、金星、または火星の逆行開始日近辺でつけるのであれば、その時点から始まる反転の動きは惑星が順行に戻る日の周辺まで続くだろう、というものだ。例えば金、銀、Tノートだが、これらは皆、金星が逆行に転じた日の前後2営業日の内に、可能性としてプライマリー・サイクルの底と思われる値をつけている。一方、原油は同時期に天井をつけた。
興味深いことに、今週は太陽が1カ月にわたる水瓶座の旅を開始する。この期間は水星の逆行期と非常によく似ている。つまり、多くの市場で支持・抵抗の両ゾーンが破られやすい。また多くの市場が出し抜けに、これといった理由も無さそうなまま、非常に急激だが短期に終わる下落あるいは反騰をみせる。太陽が水瓶座に在る間に水星自体も逆行に転じる時期は、すこぶる困難なトレード環境となるかもしれない。水星は2月6日(日本時間2月7日)~28日まで逆行する。太陽は2月18日(日本時間19日)に水瓶座を離れる。
現在金星が逆行しているが(12月21日〜1月31日)、まもなくこれを追って水星が逆行を開始し(2月6日〜28日)、その後に火星の逆行が続く(3月2日〜5月20日)。この流れは、今年初めの5ヶ月間に、世界の多くの指導者達が抱える混乱と(または)矛盾を浮かび上がらせるだろう。これは、多くのサプライズが起き、エコノミストおよび政治指導者双方の見通しが突然の状況変化(または彼ら自身の移り気)によって変更されることを示唆している。
要するに、現在ある様相を呈して見える物事が、5月20日までには完全に異なったものに見えている可能性が非常に高いということだ。例えば、経済は強く株式市場は強気だという市場センチメントは殆ど万国共通だ。そのセンチメントが5月以降、またひょっとするとそれ以前でさえ、変化する可能性は高い。