2014.02.03

2月3日付 メリマンコラム 《回顧と展望》 その1

さてこれは、例の “大暴落” の始まりなのか? 今やますます多くのアナリスト達が、世界の株式市場において大幅な下落が進行中だと考え始めている。だが、金星または火星が逆行に転じた時に市場が高値をつけ、その後惑星が順行に転じる時にそれが崩壊するというのは、いつもの事ではないか? 6週間にわたる金星逆行期の内で、後の4週間が世界中で株価の下落と同期したことから、投資家達の懸念は日増しに深まっている。
金融界は新年の始まりに見せた “確信” や “自信” を持ち続けているようには見えない。楽天的な木星による多幸症は、敵に囲まれた木星のヒステリーにゆっくりと取って代わろうとしている。先週の終わり(1月31日)、木星は3回あるうち2回目の冥王星とのオポジションを形成したが、どうも冥王星は、木星のシンボルをバブルとして咎めるという役どころを明白に示しているようだ。

しかし、こうした事は全て、金星が12月21日〜1月31日までの逆行期を終えようという時間帯に沿って起きている。

世界の株式市場は先週再び下落したが、これは前の週より一層厳しいものだった。実際、ダウ工業平均は11月8日以来の最安値水準に落ち込んだ。一方、これまでのところS&P先物は12月16日につけた安値を割ってはいない(場中に1761.25の安値をつけた後、1776.50で引けている)。これはプライマリ−・サイクルが完成する時間帯の中で金星が順行に転じる日だったことから、異市場間強気ダイバージェンスの可能性を示している。これが金星の逆行終了によって示唆される事かもしれない。