2月10日付 メリマンコラム 《短期見通し》
金星逆行が終わり、現在水星が逆行を開始している(日本時間では2月6~28日)。水星逆行下での事象に関して先週次の通りのべた“ただ新しいルールに適応し、常識や期待を手放す必要があるだけだ。何故なら、何事も通常のルール通りにはいかず、期待は実現しない。だから変更が必要になり、一般常識は直観に道を譲るわけだが… これが常に賢明であるとは限らない。水星の逆行下では、金融市場もまたこうした性質を帯びる。つまり、通常の売買シグナルは効力を失い、支持ゾーンも抵抗ゾーンも効き目が無くなる―だが、それもほんの短期間だけだ。この時期はひんぱんに ダマシに遭遇すると共に、売れば上昇、買えば下落の往復ビンタ状態(whipsaw)になる。それゆえに我々の(水星逆行期における)モットーは「利食いは早く」なのだ。そのため、この期間中はどっかりと腰を落ち着けて、自分のターゲット・プライスに値が届くまで待っていてはならない。何故なら1~4日ごとにモメンタムが20分くらい失速するかと思えば、その後反転するような場面が1~4日生じるからだ。また、水星逆行の中間日(2月17日:日本時間であれば16日付近)あたりは特に注意を払って欲しい。逆行開始付近で反転しなかった市場はどれもその時点で反転しやすく ― 少なくとも数日の間(1~4日以上)は続くからだ”。
今週の指針としては、上記に加えて2月11日に太陽が土星にスクエアを形成することにも注目したい(日本時間12日)。これだけでは株式市場の反転に強い相関関係を持つシグナルとはならない。そうは言ってもこれが土星を含むことから、この時期に向けて下落してきた市場はどれも、このアスペクトが終わったところで反騰に展じやすい。今週展開する月のサイクル(2月14日の満月を含む)は株式に対してはそれほど強気ではない。だからおそらく、週半ばまでに1〜2日ほどの押しがあるかもしれない。