《お知らせ》
(米国時間)2月17日はプレジデンツデーの祝日に伴い米国市場は休場となる点に注意。併せて、今週と来週のコラムは出かけており、共に短縮版でお届けする。
2月17日付 メリマンコラム 《回顧と展望》 その1
世界の主要株価指数が、前週(大半の銘柄が2月3~5日)にPCボトムを形成後に反発。先週の相場はこの流れを引き継いで大きな上げを見せた。通常、新PCの序盤で相場の動きは強基調がお決まりとなっている。
とりわけ(2位相パターンでも3位相パターンでも)どのサイクルにおいても、サイクルの第1位相局面では常に強気と相場が決まっている。唯一の違いはといえば、強気局面が一体何処まで続いていくであろうか、という一点に絞られる。そしてそれは、PCより長期の次のサイクルの位相が、いったいどんなものになるかに拠るところは大きい。
もし長期サイクルが弱気であった場合、新PCにおける第1位相にかかる反騰は、恐らく数週間程度に過ぎないだろう。しかし強気であった場合、反騰場面は少なくとも2カ月に及ぶ可能性が高い。
これは、ファイナンシャル・アストロロジーの側面からも同様の事が言える。具体例を挙げると、今年最も印象的なジオコスミックサインが集中する4月に照準が当てられ続ける。実際、3月29日~4月25日は、FRBが全ての(市場の)期待を無視し、積極的な量的緩和プログラムを更新(QE2)し、世界的な通貨危機を防ぐために必要と、ありったけの新規資金を調達しようと紙幣の増刷を図った事が明白になった、2010年の夏以来最強の天体位相が集中する時間帯である事は間違いない。
この予想外の金融政策は、ギリシアが最初にデフォルトを起こし救済策が発表された直後に発表された。これは欧州の金融界を震撼させ、世界の金融システムを通じて(世界中に)衝撃が走った。2011年2月、米国議会予算委員会で前FRB議長ベン・バーナンキはこう語っている“皆さん方が考えていらっしゃる以上に(この破綻は)はるかに全面崩壊に近い”と。