2月24日付 メリマンコラム 《回顧と展望》
先週は水星逆行(2月6~28日)の中間期であり、この段階にある水星逆行の典型として、殆どの金融市場は行き詰まりの中で身動きの取れない状態だった。先週はどこを見渡しても爆発的な物事は起きなかった。しかし、銀と金はいかにも今後の上昇に向けて発射準備が整ったと期待させるものがあった。ところが同時に金銀共にテクニカル的には危険な状況にあり、もし今週の序盤で上放れしなければ、今後1〜2週間以内に急激な反転に向かう可能性がある。間近に迫った3月1日に火星が12週間に及ぶ逆行期に入ることから、こうしたテクニカル上での反転の可能性は無視出来ないだろう。
ついでに言えば、株式市場の重要な反転の可能性もまた無視は出来ない。何故なら逆行を開始するのは火星のみならず、土星もまたその翌日、3月2日(日本時間3日)に逆行に転じるからだ。いやそれでもまだ足りないと言わんばかりに、水星と木星がそれぞれ2月28日と3月6日の順で逆行運動を終え、順行に転じる。これほど短期間にこれら全ての惑星が運動方向を反転させることを思えば、これはどうもカイロプラクティックの診療所が繁盛しそうだ。この期間は価格が上から下へ、下から上へと上下に激しく動き、売ったら騰がり買ったら下がるという展開になりやすい。言うなれば一種のムチ打ち症にも似た感覚と同期しやすいのだ。その上、その先にもまだ控えている事がある(短期見通しを参照の事)。