2014.03.05

3月3日付 メリマンコラム 《短期見通し》

2月26日〜3月6日に発効中のいくつかの木星シグナルによる強気の原動力と、この週末3月1日〜2日に逆行に転じる火星と土星からの弱気の圧力との間に今、典型的な宇宙的衝突が起きている。これが、何故最近世界の株式市場が『二都物語』化しているのか?という問いへの宇宙的な解説だ。

先週、私達は2月23日〜3月6日に展開するいくつかのジオコズミック・サインについて論じた。普通なら、それらだけでも株式市場をはじめ多くの市場のトレンドを反転させるのに十分だろう。しかしながら、2011年以来、全てのプライマリー・サイクルが強気パターンを示してきたことを考慮すれば、株式市場の現況はいまだに非常に初期段階のプライマリー・サイクルにあり、通常は、大規模な下落に見舞われる状況ではない。

これは必ずしも、天井をつけてその後に新たな弱気市場が続くという展開などあり得ない、という意味ではない。ただ、それがこの時点で始まる可能性は、たとえば4月に火星、木星、天王星、冥王星が全てカーディナルサイン(牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座)の13度に在泊し、カーディナル・グランドスクエア(グランドクロス)を形成する時点よりは低いというだけだ。さらに言えば、4月に起きるグランドスクエアは蟹座-天秤座の13~14度に在泊する米国の太陽・土星スクエアにピタリと重なる。またこれは、中国が自国の金保有量に関するここ5年の報告を出す時期とも重なっている。

だが今は目先の相場に戻ろう… この週末、火星が逆行に転じるが、その位置はちょうどニューヨーク証券取引所設立図の木星・海王星コンジャンクションが在泊する度数で、同設立図の土星とはオポジションとなる(1792年5月17日設立で“ボタンウッド・チャート”として知られる物を使用)。これは反転のシグナルであり、しかも2週間のオーブを持っている。私達は株価がこの時間帯をめがけて反騰しているのを容易に観察することが出来る。ファイナンシャル・アストロロジーの研究によれば、それは重要な天井となる可能性を持つ。しかしながら、同時にプライマリー・サイクルの初期でもあり、(MMTAにおける)サイクル研究において通常は強気であるとする局面だ。だから私達は成り行きを見守っている。すなわち、それは大きな下落のスタートなのか、または単なる修正安に過ぎないのか? 2月3〜5日につけた安値(ダウ平均なら15,340)を割るまでは、この相場を弱気と見なすことは断じて出来ない。

おそらく、3月7日発表の雇用統計が今後の見通しを提供することになるだろう。投資家や政治家達は、この発表を大きな期待を持って待ち構えている。その時、月は双子座にあって、同じミュータブル・サインである魚座の太陽とはスクエアだ。この種の二重性と可変性を持つエネルギーは往々にして大きなサプライズをもたらし、同じくらい大きな市場の反応を生み出しそうだ。もし今週末に一部の市場、特に米国債が週の高値と安値の両方を同じ日の内につけるのを目の当たりにしても驚いてはいけない。