3月10日付 メリマンコラム 《回顧と展望》 その1
“現時点で、貴金属トレーダーは、水曜日(3月5日)までに異市場間弱気ダイバージェンスが出現した場合ショートを狙うという手もある”。
木星に関連した3つのジオコスミック・サインの渦中で、今や私達は、火星と土星の逆行開始がどんな現象をもたらすかを知ることとなった。ロシアはクリミアに軍隊を送り込み、ウクライナの承諾無しにこの領域を併合する過程に入っている。このニュースを受け週の初めに株価は急落し、原油と貴金属は急騰した。しかしながら、市場は火曜には通常に戻った。株は騰がり、貴金属と原油は後退した。だがロシアは、クリミアから手を引けという全ての国際的圧力を拒否している。火星と土星の逆行は戦争の脅威として確立し、株式市場はといえば、新規プライマリー・サイクルの初期(強気局面)にみられる木星のシグナルの原理と合致しながら騰がった。
こうした市場の動向は、市場サイクルの現在の局面におけるジオコスミック・サインの、殆ど教科書的とも言える完全な顕現だった。これについては、3月2日に出した購読者向けのスペシャルアラートの中で以下のように述べている【註:これらの内容は各週刊レポートに反映されています】。
“とりわけ今週の火星と土星の逆行には注目。(これを執筆している日曜夜時点で)金と銀が騰がり、株式市場は下落している。しかしながら、以下の点に留意戴きたい。即ちこの時間帯は重要変化日(★★★:2月28日〜3月3日±3取引日)であり…(そして)火星と土星も逆行を開始する(更に水星と木星は順行に転じる)。したがって、思えらくここでの動きは “ダマシ”となる公算が高い。とりわけ、各市場で目下、サイクル位相の去就が明確になってくる日柄であるだけに尚更だ”。