3月17日付 メリマンコラム 《回顧と展望》 その2
(株式市場にとって)問題なのは、多くの市場で重要なサポートゾーン、ならびに節目となる移動平均線を相場が割り込んでしまったという事である。これは(2月はじめの金星順行で示現した安値から起算した)新サイクルの序盤で起こりうるものではない。何か大きな転換点に入っていない限り。
そして当然ながら、この“何か大きな転換点”とは、誰もみな知っているとおり、その変化日はとっくに過ぎている【註:詳しくは「フォーキャスト2014」を参照の事】。
(米国株式にとって)3月は2009年3月6~9日に示現した安値から起算した強気相場の60カ月目に相当する。米国株式には(安値と安値とを結んだ)4年サイクル(通常は40~56カ月)が存在するが、上昇が50カ月以上続いたケースは今回を含めて4例のみ。これまで上昇が60カ月を越えたケースは一例もない。過去最長記録は1982年8月~1987年8月の60カ月。この時、相場は(87年8月から)2カ月で40%強下落している。また今回の上昇を除き、次の長期上昇記録は1932年7月~1937年3月の56カ月。この時、相場は(37年3月から)12カ月で50%近く下落した。
今回の上昇局面でも(天井形成後)にこれまでと同じような下落が出現するのだろうか?来年までに相場は天井から40~50%の大下げがあるのだろうか?天王星が冥王星とスクエアを形成する時、相場は非常に短期間でとても大きな相場変動を引き起こす事が少なくない。実のところ、この(天体の)シグナルの下では、こうした下げ場面を垣間見る可能性はある。それも、この下げが4月末、すなわち火星、木星、天王星、冥王星の全てがカーディナルサイン(牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座)の13~14度―プーチン露大統領(の出生図における天秤座13度)と米国(始原図における蟹座13度)の太陽の真上―で、強力なカーディナル・グランドスクエアを形成する時間帯までに完了してしまう可能性もあるのだ。
これは天上で勃発する典型的な天体戦争であり、まさにここ地球上では対立衝突の典型として顕れるものだ。「上なる如く、下もまた然り」。しかも戦争の惑星、火星は逆行中だ。つまり、先に手を出した者が負けることになる。さて、ここで浮かぶ疑問は次の通りだ。3月1日に火星が逆行に転じてから、最初に攻撃を仕掛けたのは誰なのか? ロシアでは皆がそれは米国だと信じている。米国とヨーロッパでは、皆がそれはロシアだと思っている。
だが市場に目をやれば ― そこでは誰も戦争や軍事行動の危機を好むようには見えない。しかし、金だけは別だ。金はこんな状況で緊張が高まるほど勢いが付く。