3月17日付 メリマンコラム 《短期見通し》 その2
何もかもが3月29日~4月25日の時間帯に向けてエスカレートしている。これは恐らく、今を生きる人々にとって経験しうる最も強烈な惑星パターンとなるかも知れない。無論、これは必ずしもこの期間中に何か特定のイベントが発生するという事を意味するものではないが、その可能性はある。またその可能性として、どこかの国の政府首脳もしくは中央銀行総裁のうちの一人によって、その結果はすぐには出てこないものの、非常に重要にして深遠な決断が下される可能性もある。
前回、これほど強いエネルギーが発生したのは、2010年7~8月初めのことだった。当時、FRBは量的緩和(quantitative easing :QE)プログラム終了しないことを決断、QE2に発展させる事を決定した。この決断はその後の金融界全体を変えてしまった。投資家の皆さんで「10年以上かけて3%以下のリターンで充分満足」といえる方以外、(投資手法として)トレーダーへの転進を余儀なくされた。金利生活者(Savers)の皆さんは、金利(預金口座の利回り)が0〜0.25%に低下してしまっては一般経済の舞台に上がる事も出来なくなった。彼らの状況は今日に至るまで変わっていない。
想像して戴きたい。2007年半ば、銀行口座に10万㌦残高があって、(全く使わないままで回っていれば、今頃15万㌦(約14.7万㌦)なっている。つまり元本から約5割即ち5万㌦弱の儲けだ。しかしこの間、金利が5%に留まる事はなかった。金利は0%まで低下。 5万㌦の増益分は無に帰した。これが当時下された決定の結果だ。それは経済から多くの購買力を奪い去った。要するに、これからやって来る宇宙の惑星パターンは、2010年のそれと同じくらい強力で、その結果も世界全体にとって、まさに同じくらい重要ということなのだ。
個人レベルで言えば、このカーディナル・グランドスクエアの立役者となるのは、例えばウラジミール・プーチン、バラク・オバマ、そしておそらくはアンゲラ・メルケルなどのような政治指導者達であって、金融界のトップではないだろうと私は思う。
このグランドスクエアは上記3人の首脳の出生図、さらには彼らが背負っている国々の始原図にもヒットするのだ。
*今回、長期見通しはお休み。更に来週のコラムはお休みです。