3月31日付 メリマンコラム 《短期及び長期見通し》その3
だが、その通りになる必要はあるのだろうか? 答はノーだ。しかしながら、今現在(2013年8月~2014年4月)起きている出来事と、今後4週間の間にカーディナル・Tスクエアがカーディナル・グランドスクエアに変容していくという事実は、展開中の出来事の方向性がこのような流れにあることを示唆している。そんなふるまいは “時代に逆行している” とか、“前世紀的思考” だというレトリックは一つ重大なことを見落としている。すなわち、これが現在起きている赤裸々な現実なのであり、それは1960年代中盤に始まった人類の “啓明” に鑑みて “今起きていなければならない筈の事” とは何の関係も無いということだ。
もしあなたが今後30〜40年の未来を知りたいと思うなら、過去5年間のトレンド、とりわけ2013年8月〜2014年5月の間に世の中に顕れたトレンドを調べてみると良い。これは今後30〜40年にわたる世界の動向の基盤をなす時期だ。今目の前に起きている出来事、そして今下される政治上、金融上の決断が、私達にとっての今後30〜40年の現実を形作っていく。そしてその後に、私達は再びシフトし始めるのだ。
さて話は変わって、今後4週間の金融市場をどう判断すれば良いだろう? ではコンジャンクションとオポジションという、前述した物と同じセオリーを適用してみよう。
今週の新月は天王星とコンジャンクションの関係。天王星が絡むことから、誰もが激しい変化を予測している。おそらくそうなるかもしれない。だが、このコンジャンクションで一番速い天体は月であり、その性質はそれほどボラタイルとは言えない。
しかしその1週間後には太陽と火星がオポジションの関係となる。この組み合わせでは、火星のほうがより遅い天体だ。だからエネルギーは突如として火星的になり、動向は攻撃的で荒っぽくなる可能性がある。
そして4月20日〜23日には二つの強力なオポジションが発生する。木星・冥王星オポジションと、火星・天王星オポジション。そんな訳で、この期間は真に天王星・冥王星が支配する時期となる。市場が本当に荒っぽくなるのはこの時期だ。もちろん、私達はこれにオーブ(許容範囲)を与える必要がある。これはおそらく前後2週間程度になるだろう。
全ての土台がこの時までに築き上げられる。米国がプーチン及びロシアとの間の “リセット” ボタンを何とか調整したいと欲しているのを私は知っている。この期間に考慮されることがそのボタン一つのみであることに、ただ望みを掛けようではないか。