2014.04.09

4月7日付 メリマンコラム  《短期見通し》

今週、陣太鼓はより高らかに戦場に鳴り響こう、(相場の)立会場に、あるいは各国政府機関に。水星は4月7日(日本時間8日午前0時半ごろ)に牡羊座にサインチェンジするので、戦(いくさ)は言葉と脅しによって始まる。翌8日(日本時間9日午前6時ごろ)に太陽は火星とオポジションを形成するので、牡羊座の支配惑星である火星が有するエネルギーが強調される。ここでより一層脅迫、敵対行為が誘発されるような行動がひょっとすると起こるかもしれない。
更にこれは、4月14日(日本時間15日午前9時前)の発生する冥王星逆行へと繋がり、その後4月20~23日にかけてカーディナルサイン(牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座)の各13度で形成される巨大な天体位相、火星・天王星・木星・冥王星グランドスクエアへと繋がっていく。このグランドスクエアは、ウラジミール・プーチン露大統領の出生図における太陽(天秤座)、ならびに米国始原図における太陽(蟹座)・土星(天秤座)スクエア、加えてロシアと中国の始原図の重要なポイントに軒並みヒットする。こうした力学を体現するケースを、我々は先週フォートフッド米軍基地で起きた2度の銃撃事件にみることが出来る。これは人々が自制心を失い、罪の無い人に対して致命的なまでに憎しみをぶつけるという、また一つの例だ。ごく普通の市民達さえもが、山羊座の冥王星が持つ原動力の下で政府が彼らの個人生活に侵入し苦しませることに対し、フラストレーションの限界にまで達しつつある。現在ネットを介して人々の間に急速に広まっているこの映像*にもその一端が現れている。
*https://www.facebook.com/photo.php?v=589797007761126.

【註】米国IRS(国税庁)が保守系とみなされる団体および政治的活動をしていると推定された個人、関係者等に対して様々な妨害活動を行ってきたというスキャンダルに関し、地域の保守系団体を主催するキャスリーン・インゲルブレット氏がその被害内容(度を超えた財務及び身辺調査やFBIを含むIRS以外の政府機関による個人情報の収集、経営する会社への業務妨害、SNSや携帯電話を含む言動の直接的・間接的監視・脅迫など)を議会証言した際の映像。2009年に初めて政治活動に参加して以来、彼女の人生は強制的に変わり、国家に対する信頼も失われたという。それでも自分は他の多くの米国人と同様にデモクラシーを信じ発言し続けるという彼女の毅然とした論調と詳細説明が一般米国市民の注目を集め、フェイスブックのシェアは現在87000件、賛同のコメントも3000件以上寄せられている状況がある。

親愛なる読者の皆様、私は充分承知している。皆さんがよりポジティブで希望溢れる見通しを私が語る事を望んでおられるという事を。そしてこれに関して、私は疑いようもなく、未だ今を生きる人々とその人々を先導するリーダー達に希望を託している。しかしこの3~5週間に関しては世界のリーダー達周辺にポジティブな動きを見出すには困難を伴うといっても過言ではない。政府、銀行(金融)、そして企業のリーダー達の向かう先と、彼等がやろうとしている事は、我々を鼓舞するものではなかったといえる。そして、いま私が持っている最も良いニュースといえば「今年最大にして最強の天体位相まであと3週間ですよ」くらいであろう。

金融市場の分野では、木星と天王星に対する火星のアプローチ、即ちこれらの惑星間でのT字スクエア(これに冥王星も入れるとグランドスクエアになる)は、依然として株価の上昇と関連性があるのかもしれない。ただこの天体位相がもし上昇と繋がらない場合、4月23日からではなく、今から大きく下げ始める可能性を秘めている。