2014.04.18

4月14日付 メリマンコラム  《回顧と展望》 その3

それでも、天王星はいまだに冥王星とのスクエアを形成中であり、これまで見てきたように、このジオコスミック・サインは歴史的な市場介入と相場操縦に合致するものだ。ついにそれが終わりを告げるのか? あるいはFRB新議長ジャネット・イェレンの下で、なおも続くのか? 運行中の土星が、彼女の出生図における太陽とスクエアを形成するにつれて、自分の新しい職務の現実に対する、初めての本格的な挑戦の時がやって来ようとしている。これはストレスとプレッシャーのアスペクトだ。何を為すべきか ―そして何をしようと今後も愛され続けるにはどうすればよいか― イェレン氏のような獅子座にとっては永遠のジレンマだ。
もし彼女の出生図のみでは大した事もないというなら、ECB総裁のマリオ・ドラギの出生図が持つ月と火星スクエアに運行中のグランドスクエアが点火するのを見るといい。中央銀行関係者達は打撃を被る寸前だ。誰かが唐突かつ大胆に動きたいと望めば、他の誰かがいや待てここは様子を見たいと望む。それはまるで二人乗りの自転車に乗り、一人が彼の足をペダルに置き、もう一人が彼女の手をブレーキにかけているようなものだ。注意深くしていないと、クラッシュという結末に相成ろう。

ではこの流れは金と銀、そして他の商品相場にはどんな影響をもたらしたろうか? これまでのところ、強気を示している。金は先週強かったし、原油や大豆もそうだった。米ドルは弱く、これは良くも悪くもある。商品にとっては良い兆候だが、再度1.4000を試しているユーロのような、いくつかの通貨にとってはあまり良いとはいえない。ここで問題となるのは、これら他の国々(米国以外)の通貨が下がらなければ、その市場(ヨーロッパ、中国)がデフレーションに陥る瀬戸際に来ていることだ。これは世界貿易において市場シェアを失うリスクを意味し、悪くすればリセッションに突入する危険がある。市場が注目しているのはおそらくそれだろう。

先週のG20、IMF、そして世界の中央銀行会議とそれに続く発表は、火星が天王星とのオポジションに近付き、木星が冥王星とのオポジションを形成するのに呼応して、おそらく今後2週間にわたる、より大きな価格変動という結果をもたらすだろう。現在、天王星と冥王星は特別に強化されている(両方共それぞれにオポジションを形成中のより遅い方の天体であり、その支配力は強まっている)。このジオコズミック・サインがもたらす人間活動のサイクルへの特定のメッセージは、天王星・冥王星スクエアの正確な形成が7回示現する2012年6月~2015年3月という全期間の内で、間違いなく、今回最も顕著に示されることだろう。