4月21日付 メリマンコラム 《回顧と展望》 その2
これら3つの重要変化日は、金相場においてより正確に示現している。(MMAゴールドレポートにも記述されているように)金は4月1日の重要変化日に底をつけ、4月14日(重要変化日のエリアは±3営業日なのでこの時間帯も影響下)トップアウト、そして現在、4月21日の重要変化日に向けて下落中だ。加えて、銀(5月限)は先週、1,922㌣まで下落して現行PCの新安値を更新。しかし金は4月1日の安値を割り込んでおらず、異市場間強気ダイバージェンスが形成された可能性を示すと共に、銀に至っては強気オシレーターダイバージェンスが形成されている。これらのシグナル等については今週発行のMMAサイクルズレポートで記述していく予定である。
また、更に興味深い―と同時に有益―のは4月14日に示現した金の直近の高値について、この高値はウクライナとロシア間に高まりつつある緊張に関する報道を受けてのものだったことを頭に置いておくと良い。その後ウクライナがロシア兵に対する軍事行動を取り、これにより緊張が高まるにつれて、金価格は下がり、話の筋立ては中国の金購入の勢いが鈍化するだろうという予測にすり替わっていった。これは最近のニュースについて、いったい何が真実なのかという疑問を抱かせるものだ。何が正しく何を根拠として信頼出来るのか? ファイナンシャル・アストロロジャーから見れば、天王星が絡む昨今の強力なアスペクトの下では何事も見た通りとはいかない。これが現実だ、信頼に足ると言って押し通される物事は、信用ならない。
また、原油相場を手掛ける人々にとって先週は良い一週間であったかと思う。NY市場(5月限)は104.99まで上昇(4月16日)した。丁度一カ月前の3月17日、相場は97.37をつけ、相場はそこから上昇していったのだ。