4月28日付 メリマンコラム 《長期見通し》 その4
この期間にFRBは最初の量的緩和策(QE)を止めないこと、止める代わりにもっと積極的な緩和策(QE2)を敢行することを決定し、ひいてはそれが、今日見られる世界規模の通貨戦争の口火を切った。その上さらに、FRBは金融市場に介入。この短期金利が0~0.25%に留まるよう無制限に操作するというFRBの決断は、銀行は救ったが、退職者や中流階層を壊滅させた。この事は世界中の金融システムの全基盤をドラマチックに様変わりさせた。またこの時、米国において “金融規制改革法” が成立したが、これはそれまでの銀行経営法をがらりと変えることになり、現在に至っている。当時このコラムで述べたように、『いつの日か私達はふり返ってこう言うだろう。”あぁ!あれがこの、何もかも変えてしまった法律を私達が通した時だったのか ” と。それは統治者の時代の始まりなのだ』。
ふり返ってみて、今述べてきたことが重要な決断で、あの当時が重要な時期だったとは感じないだろうか? そして今起きていることは、まさにそれと同じように重い意味を持つ事象なのだ。私達は今 ただちにその全貌を理解することは出来ないかもしれない。だが、もしあなたがファイナンシャル、またはマンデーン・アストロロジャーであるのなら、その胸の内にあるのは疑いもなく、今私達が経験している物事が人類の行く末にとって途轍もなく重要だという事実がいつの日か理解されるという想いの筈だ。恒星や惑星、そして私達が棲むこの驚くべき大宇宙の全構造は、単に美学的鑑賞や科学的理解のために存在するのではない。
ここで質問がある。この世界における生命は、今日の科学者がみなすように、実際あの大宇宙で起きた出来事から始まったのだろうか? 何故そう聞くかといえば、アストロロジャーから見れば、この世界の生命(人間活動)サイクルが、非常に多くの宇宙サイクル(惑星公転周期)と合致しているからだ。科学に、宗教に、信条に、哲学に、論理学にさえ、それは全的に繋がっている。ひとり無知な者だけがこれを理解しない。何故なら…そのような人々は、自分が知らないということを知らないからだ。畢竟、無知とは至福なり(知らぬが仏)だ。