5月5日付 メリマンコラム 《回顧と展望》 その2
これら2つの問題、即ち米露間での冷戦の再燃とこれに伴う世界的緊張の高まり、そして米国における人種問題への突然の関心の高まりは、そのどちらもカーディナル・グランドクロスの芯の部分である天王星・冥王星ワクシングスクエアを非常に的確に象徴している。この33カ月にわたるアスペクト(2012年6月〜2015年3月)と、それが強調するであろう問題(上記の二つの問題をも含む)についての詳しい解説は、近年のフォーキャストブック(2012、2013、2014年度版)を参照いただきたい。
しかし、天王星・冥王星スクエアというこの宇宙的ピークに伴って展開しつつある数多くの重要な出来事にもかかわらず、世界の多くの株式市場は騰がり続け、多数の国々の経済が好転している。たとえば金曜(5月2日)、米国労働省が発表した雇用統計は、4月の非農業雇用者数(NFP)が前月比28,8000人増、失業率は6.3%に低下した。株式市場も、世界経済も、天王星・冥王星スクエアの下で崩壊はしていない―まだ今のところは。過去に起きた天王星・冥王星間のハードアスペクトを先行指標とするなら、今回この二つの領域での動きは過去の道程と同じようには示現していない。