2014.05.14

*MMA日本版作成のため更新が遅くなりました事をお詫び申し上げます

5月12日付 メリマンコラム  《回顧と展望》 

依然として史上新高値を試そうとするものの、ダウ平均は4月4日につけた16,631という頂点を前に後ずさりを繰り返している。非常に興味深いことに、その頂点はカーディナル・グランドクロスに点火した牡羊座の新月期突入直後につけている。さて、今週5月12日には金星がそれと同じ動きをする。5月11日〜18日、今や金星が天王星にコンジャンクトし、冥王星と木星にスクエアを、火星にオポジションを形成するのだ。至るところにデジャヴ ー いつか見た光景が拡がっている。
 先週、世界の株式市場は比較的おだやかな状況で、殆どの市場が史上新高値を試すも届かずであったにもかかわらず、それらの反騰に続いて起きた反落も厳しいものではなかった。金と銀は前週の安値を割ることはなかったものの、さらなる安値への示唆を解消するに足るほどの反騰は見せなかった(今週のMMAサイクルズ・レポート上で銀についての長期見通しのスペシャル版をお届けするつもりだ)。
 先週一番の出来事は、通貨市場発のニュースだった。ユーロが5月8日木曜に2011年11月以来の最高値レベルまで上昇し ー その後すぐ、ECB(欧州中央銀行)総裁マリオ・ドラギがユーロの強さについて “深刻な懸念” だと発言したことを受けて急落した。私に言わせて貰うなら「今頃気付くこと自体が深刻な懸念だ」。 他の誰もが世界一安い通貨を目指して争っている間、ヨーロッパはただ単に高価なユーロのせいで世界の市場シェアを失っていったのだ。この発言はちょうど火星順行(5月20日)に向かうスケジュール通りに起きている。それは金融界、市場、そして/または 世界の政治において、新たに基本的な変化が生じようとしていることを示すシグナルだ。通貨市場はそのシフトが始まるにあたり、理想的な場となるかもしれない。