【ご注意】米国金融市場はメモリアルデーのため月曜日(26日)が休場となる。
5月26日付 メリマンコラム 《回顧と展望》
先週20日、遂に火星逆行が終わった。ただしかし、順行への転換はゆっくりしているので来月も天王星・冥王星ワクシングスクエア(90度)とのT字スクエアは維持されよう。
さて今回、火星逆行は世界に大きな影響を及ぼしたろうか? 市場動向と世界の地政学的状況の両方において、その答はイエスだ。
5月20日〜21日、NYダウ、オールオーディナリーズ(豪)、上海総合指数(中国)を含む世界の多くの株式市場が1カ月ないしは2カ月ぶりの安値まで下落した。日経平均株価は13,964まで下げて、4月11日〜14日(★★★重要変化日)につけた2013年10月以来の最安値水準13,885に対するダブルボトムを形成した。それぞれの指数はその後火星が順行に転じるにつれて急騰した。
5月21日、火星の順行開始に相関して動いた市場は株式指数のみではなかった。コーンは2カ月ぶりの最安値水準まで下落し、一方小麦は暴落、また大豆7月限は急騰して一代高値を更新した。原油は104を優に超えるラインまで急反騰したが、3月1日の火星逆行開始と共に示現した年初来高値105.22には届かなかった。だが物語の本当の主役はまたもや通貨市場だった。ユーロ、スイスフラン、そしてユーロ円は皆、米ドルに対して数ヶ月ぶりの安値まで落ち込んだ。しかしながら、米ドル自体は5月21日、日本円に対してダブルボトムとなる100.80をつけ、2月初頭につけた100.74以来の最安値水準まで下落した。
米ドルに関連して見られたこの両極の力とは対照的に、金と銀は1282〜1305(金の場合)の間を行ったり来たりという具合だった。ヨーロッパの通貨とは違って、貴金属はサイクル新安値もつけていなければ今月の安値さえ割っていない。通貨市場が混乱する時は貴金属が調子良いことからすれば、これは明るい兆しかもしれない。
なおこの話題に興味ある皆さんなら、イスラエルはテルアビブ在住のガブリエラ・ミッテルマンによる研究 “火星サイクルとユーロ通貨との相関関係” は興味深いのではないだろうか。
https://www.youtube.com/watch?v=3p3LuxSye9c.