5月26日付 メリマンコラム 《長期見通し》 その2
マンデーン・アストロロジーの観点から見て非常に興味深いことは、これら全ての物事が火星逆行中に起きており、しかもそれが、ちょうど米国始原図のプログレスの火星の逆行(2008年〜2087年)と重なるという事実だ。火星はその国の軍隊を象徴する。過去6冊のフォーキャスト本で述べたように、“将来に関して言えば、火星の逆行は米国にとって2087年まで継続的に行われる軍事的撤退を示唆している。アストロロジーにおけるこのプログレッションを基にすれば、世界最強の軍事国家という米国の地位はこの先数年で減衰していくと推測するのが論理にかなっている。”
ファイナンシャルおよびマンデーン・アストロロジャーにとってもう一つ重要なのは、こうした事象の全てが4月20日〜25日のカーディナル・グランドクロスの前後数週間に頂点に達したことで、またそれが強力で長期的かつ重要な木星・天王星・冥王星によるカーディナルTスクエアの期間内、2013年8月〜2014年4月25日という時間帯の中央部だったことだ。
カーディナル・グランドクロスはカーディナル・サイン(牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座)の各13度で起きたが、これは米国始原図の蟹座・天秤座13〜14度に在泊する太陽・土星スクエアの真上だ。太陽はその国の大統領を象徴し、土星は政府を意味する。一部のマンデーン・アストロロジャー達は、カーディナル・グランドクロス時に重要な事件が何も起きなかったと言って失望している。だが失礼ながら、私は2つの論点においてそれには同意しかねる。まず始めに、この時働いた主要惑星(木星、天王星、冥王星)は、それに火星を含んだたった1週間という時間帯よりずっと長期にわたる影響力のオーブを持っている。第二に、未来のパワーバランスの支点が何処に置かれ、今世紀にそれがどうなっていくかについての激しくも根本的な変化が、まさに世界の眼前で起きているという点だ。