2014.06.17

6月16日付 メリマンコラム  《短期見通し》 

現在の金融市場、及び地政学的運動の双方と歩みを同じくして活動するジオコスミック上の天体活動は無数に存在する。ただし全てがシンプルな動きをしているというわけではない。実際、水星逆行(6月7日~7月1日)の影響下において、失われる(物事の)構成要素があまりにも多く、意志や政策の決定者、またはその人物が影響を及ぼす人々にとって最善の利益となる合理的な判断を下すためには、必要な全ての情報に欠けるという危険がある。

こうした原動力は、火星が天王星・冥王星ワクシングスクエアのトランスレーションを開始する事から、さらにいっそう挑戦的な様相を帯びてくる。火星は天王星・冥王星という、遠く凄みの利いた惑星達に天秤座からT字スクエアを形成していくのだが、その火星は天秤座ではデトリメント(障害)となる。これは好戦的かつ対立的で、(衝動性を帯びた)敵意が後に複雑な事態を招く可能性を示唆するテーマだ。その上、あなたの意図に人々を同意させようとして払われる努力は、スムーズには運ばない。あなたは周囲の声に耳を傾けているか? 他の人々はあなたと共に動くことに関心があるか? あなたは自分の論拠をフルに、公正に、提示しているか? もしそうでないなら、他の人々は操られていると感じかねない。その結果は何の足しにもならないような議論や紛争だ。

また、金融市場において、火星・天王星・冥王星T字スクエアは値動きの突然の反転を引き起こす要因となり得る。(この反転による)値動きは長続きしないかも知れない。しかし、大きな乱高下に繋がる可能性はある。前回のコラムではこう述べた“実際の火星逆行は5月21日に終わったが、金融市場と地政学的領域への影響はいまだに続いており―火星が現在の順行運動の途上で天王星・冥王星スクエアへのアスペクト形成を終えるまで(6月14~25日)継続する可能性がある。この期間は非常に興味深い時間帯となるはずだ。4月下旬のカーディナル・グランドクロスで生起した懸念の多くが再び同じような形で戻って来るからだ”。