2014.07.02

6月30日付 メリマンコラム  《短期見通し》

これからの数週間は、差し詰めピンボール・マシーンの中暮らすような気分になるかもしれない。6月26日〜8月9日、20を超える数の重要なジオコスミック・サインが断続的に展開。7月1日に水星が順行に転じて、これできっと物事は落ち着いてくるだろうと思うのもつかの間、今度は太陽がやって来て、いつ果てるとも先の見えない感のある天王星・冥王星ワクシングスクエアに対してT字スクエアを形成していく。それが7月4日〜8日だ(日本時間では4日に太陽と冥王星がオポジションとなり、9日に天王星とスクエアを形成する)。

だがこれはまだ、7月16日〜21日に起きる事象の幕開けに過ぎない。その期間中、先ずは木星が蟹座を離れて獅子座にサインチェンジ(日本時間16日)、続いて19日には太陽が火星とスクエアを形成する。そして土星と天王星の両方が7月20日〜21日に立て続けに方向転換するのだ(日本時間21日に土星が順行になり、22日に天王星が逆行になる)。

これはちょうど、土砂降りの嵐の中をやっと帰宅したと思ったらガス台の火を消し忘れていてキッチンが火事だった!というのに似ている。いやまぁ、何もそこまで酷くはないかもしれない。もしかしたら、借りている家の貸し主からその家を売りに出すと通告され、荷物をまとめて出て行かなければならないのかもしれない。いやいや、そこまで酷くない可能性もある。ひょっとすると転職のための契約をしたはずが、新しい雇い主の気が変わったという知らせがあるのかもしれない。おまけにもう何処にもポストの空きは無い。

いやちょっと待った!何か良い事は起きないのか? 
もちろん起きるだろう。たとえばあなたのコンピュータや携帯電話が故障する。そのお蔭で、もっと素敵な新しいマシーンをもっと手頃な値段で買えるかもしれない。だがそれにしても、古いデータが消失したせいで、過去のやり取りのアドレスをいちいち手作業で読み込ませる必要がある。それでも、新品のコンピュータや携帯電話は格好いいし、機能だって素晴らしい!

つまり、要点はこういうことだ。
現在の政界、そして金融界への期待は、7月、そして8月中にも放り去られる可能性がある。たとえ水星が順行に転じても、見通しや戦略の変更を余儀なくされそうな突然のサプライズや反乱や暴動が、この先まだまだ沢山起きてくる。水星の影響は、土星・天王星間の不調和へと変容しようとしているのだ。それは古きものと新しきものとの衝突であり、急進派と保守派との対立であり、伝統的製造業対テクノロジーであり、平和に向いたいという欲求と闘争、統制、支配という根源的衝動との対立だ。こんなにも宇宙規模の雷鳴が轟く時期は、株式市場は大混乱に陥りがちだ。(相場の)サポートゾーンは破られる可能性がある。