7月7日付 メリマンコラム 《回顧と展望》特別篇 その1
ハッピーバースデイUSA!君も今や238歳になったんだね。もちろん、君の誕生日をはっきりとは掴んじゃいない。7月2日生まれなのか、7月4日生まれなのか、それともまったく別の日付けなのか? まぁ、君が真新しい存在としていつ世界の舞台に飛び出てきたかにかかわらず、国民は君の誕生日を7月4日に祝う。
そしてこの、君の238回目のソーラーリターン(太陽と地球が宇宙において誕生時と同じ位置関係に戻ってくる瞬間)を、米国株式市場はまたもう一つの史上新高値をつけることで祝った。例えば、ダウ工業平均は先週上場以来初めて17,000以上で引けた。それに加えて6月の雇用統計は改善し続け、非農業部門雇用者数(NFP)前月比28.8万人増。市場予想21.5万人増を大きく上回った。これは全くもって、祝賀に値する!
だが、これらが非常にスペシャルなギフトでないなどとは一瞬たりとも考えてはいけない。予測をはるかに上回る雇用統計に加えて株式市場の史上新高値という贈り物に、いったいどれだけの国々がありつけるだろう? とりわけ *最高裁判所による立て続けの邪魔立てのただ中で、国の政府(特にその中枢部)がスキャンダル(でっち上げだろうと真実だろうと)の猛襲に見舞われ、国民からこれほどまでに途方も無く乖離してしまっている時に。 おや、と君は思うかのもしれない。その日のニュースで何が起きようと、君―と君が仕える人々―が心おきなく素晴らしい誕生日を楽しめるように、ルールがちょっと変更されたのかもしれないと。