7月7日付 メリマンコラム 《回顧と展望》特別篇 その4
その上、天王星(突然の変化)はいまだに冥王星(負債と融資業務)へのワクシングスクエアを形成中で、これが2015年の第一四半期まで続く。このアスペクトが始まったのが2012年5月、前回ダウ平均が7.5%の下落に見舞われた時(2012年5月〜6月)だというのは興味深い。ファイナンシャル・アストロロジャーにとって、この宇宙の稀少な現象が終わる前に株式市場がついに天上をつけることも無く、続いて20%〜50%の下落を伴う重要なリバーサルも起きないなどと想像するのは困難なことだ。少なくとも、歴史はそう語っている。
だからアメリカよ、ひょっとして君も同じように不思議に思っているとするなら、今日の君のソーラーリターンについて考えるべきかもしれない。そのテーマは向こう1年間続いていく。いつものように、君のソーラーリターンの太陽は7月4日、蟹座に在る。だが今年、君の月は天秤座に在泊し、この二つが共に、進行中の天王星・冥王星スクエアに対してグランドスクエアを形成している。この2014年のカーディナル・グランドスクエア(君の始原図と今回のソーラーリターン・チャート)、そしてそれが予告する政府と国民間の問題を、君が乗り越えられるようには見えない。
それでもなお、君の株式市場-そして世界の株式市場-は騰がりに騰がり続けている。それは今後も続くだろうか? 天王星が絡むハードアスペクトの下で、何事であれ長続きするものだろうか? そうはいかないだろう。中央銀行のような存在が君の金融市場に介入し続け、引力に逆らって信用拡大のリスクを負いながら、価格を高く、なお高くと操縦し続けない限りは。 それでも引力の基本原理に基づくなら、騰がったものは下がらなければならないことを私達は知っている。そして、山が高ければ結局のところ、落ち行く谷もまた深いものだ。