7月7日付 メリマンコラム 《回顧と展望》特別篇 その5
さて目先を見るなら、前週は世界の殆どの指数において、2014年2月初めの安値を起点にプライマリー・サイクル(PC)の21週目となっていた。PCが21週を過ぎてから新高値をつけるというのは、全くもって珍しい。だがこれにもまた特別な状況、すなわち米国が誕生日を迎える週だったことが関連している。FRBがMBSと国債の月例買い入れを年末までに段階的に縮小していく中で、私達はこれから誕生パーティの後に何が起きるかを見ていくことになる。
では金と銀は? 自国の中央銀行による異端的な金融緩和政策は持続可能な経済成長には繋がらないばかりか、資産インフレ周期の一時的な活況とそれに続く落ち込みを生み出すだけだと投資界がついに理解する時、金と銀は共に舞い上がることになりそうだ。
5年以上にわたってこれら歴史的なゼロ金利政策と数多くの緩和的な企てを続けてきた挙げ句、持続的な経済成長はといえば、いまだにはっきりとしないままだ(実際、前の四半期のGDP確定値は2.9%減だ)。 投資界はこれを理解し始めており、金は2013年6月28日につけた安値を割らずに維持し続けている。これは時間の問題だ。アストロロジーを通して見るなら、それは常に “…時間の問題に過ぎない”。しかもどんな資産や通貨よりもなお、金は時の試練に耐えてきたのだ。