7月14日付 メリマンコラム 《回顧と展望》
今、最も興味深く思うのは、2013年12月31日に1181をつけて完成した金のダブルボトムから半年以上経って、今や市場アナリストの殆どが金については強気に転じたことだ。これは、サイクル理論やジオコズミック・サイン研究のようなマーケットタイミング・ツールが何故これほど価値を持つかの理由を物語っている。これらは先行指標であり、多くの場合、トレーダーが群衆に先んじて相場に入る(または相場から出る)目安となる。
圧倒的多数の市場アナリストは、“それはいつか?” という問いに対する解答に導くツールを持ち合わせていない。彼らが使うツールは一般に “価格オンリー” に特化しており、長期トレンドの変化が始まった後にそれを確認するための、様々な数学的テクニカル研究を旨としている。彼らと私達との違いは、マーケットタイミング研究のような先行指標を使うことに対し、遅行指標を使うことにある。この二つの分析スタイルを共に組み合わせて使えればなお良い。何故ならテクニカル研究は多くの場合、一致指標または確認指標として使えるからだ。