2014.08.04

8月4日付 メリマンコラム  《回顧と展望》

7月16日の金スペシャルレポート【MMAゴールドレポート読者には配布済み】で推奨した金の買いは苦闘中かもしれないが、い月曜発行の株式に関する今年初の特別レポートは速効でヒットとなった。このレポートでは、ちょうど前回の★★★重要変化日、7月17日に17,151でダウ平均の史上最高値が示現したのを受けて、株式市場の中長期、そして短期の見通しを取り上げた。S&P先物の史上最高値はその1週間後の7月24日、太陽・木星のコンジャンクションの下で示現し、レポートに従ってS&P先物を売買する購読者は1985.50でショートした。史上最高値は1985.75だった。

この異市場間弱気ダイバージェンスは、プライマリー・サイクル終盤におけるMMA★★★重要変化日と共にレポート中で長きにわたって詳説したサイクル中の下落にとってはまさに完璧な設定だった。ニューメキシコ在住の編集者にしてトレーダー、リック・バリスの言葉を借りるなら、“この記述で株式サイクルのスペシャルレポートは今月の最高傑作になったと私は思う”。そんな訳で、これまでのところは順調に来ている。

米国株式市場(ダウ平均)は先週、17,000をゆうに越える反騰で始まった。だが火曜には下がり始め、16,900を試していた。そして木曜には実に317ポイントも下落し、年初からの上げ幅を全て失った。そして週の終わり値は5月20日以来初めて16,500を下回った。金曜の安値は16,437だった。

米国株の下落は世界の他の市場でも似たような下落として反映されたが、中国と香港だけは例外となって急騰した。これは世界が迎える次の大きなチャンスの焦点が再びこの地域を中心軸に訪れるという、もう一つのシグナルだ。

一方、世界の投資マネーが向かおうとしない地域はアルゼンチンで、それは -この13年間で2度目の-債務不履行となったためだ。今回のケースは特に醜悪で、今のアルゼンチンはデフォルトを回避することが出来た(前回は不可避だった)。今回、アルゼンチン政府の指導者達は、裁判所によって借金を返済しなければならないという判決が下されたにもかかわらず、彼らが借りて返済を約束したその債務をただ単に返したくなかっただけなのだ。 

政府の負債、デフォルト、信用格付の引き下げ… これらは皆、いまだに山羊座(政府)を通じて他者の不幸を利用しながら利益を得る冥王星(Debt, Default, Downgrade:三つのD)が持つ特質だ。特に現在、冥王星は牡羊座の天王星(反抗)とスクエアを形成しているのでそれがなおさら顕著に顕れる。

前述したように、先週の金と銀は苦闘を続け、それぞれ6月19日以来の最安値水準まで落ち込んだ。金は金曜には月の最安値を1281で更新した後、1トロイオンスあたり12ドル高の1295で引けた。これはいまだに、スペシャルレポート及び先週のMMAサイクルズレポートで提示したボトムをつける時間帯と価格のレンジ内にある。