2014.08.07

8月4日付 メリマンコラム   《長期見通し》 その2

バラク・オバマ大統領の誕生日は今週8月4日だ。だから彼はきっと、“議会は(彼のことを)年中憎み続けるのをやめるべきだ” と言い、また “もし議会がもう少し協力的であれば、我々はもっと多くの事をなし得えていた” と語った時に見せた神経過敏な反応からは少し軽やかになるのかもしれない。 しかし、うーむ。誰か大統領に、下院が300以上もの法案を超党派からなる支持のもとに通過させ、上院がその審議を拒否したという事実を報告したか? 誰か大統領に、議会が憎んでいるのは彼自身ではなく、単に彼の一方的な政策、決定、そして彼ら(議会)の承認無しの行動であり、人々の失望の表れなのだということを伝えたか? 議会の承認とは、自らの代表として議員を選んだ国民によって与えられるものの筈だが?

まぁとにかく、月曜日はオバマ大統領の誕生日 ー 彼の53回目のソーラーリターンだ。その時、月(と火星と土星)は蠍座に在泊し、その火星と土星は彼の獅子座の太陽にスクエアとなる。トランシットの水星と木星もまた太陽と共に獅子座を運行しており、これは通常なら社会的な人気と自信を表すコンビネーションだ。だがそれと同時に、判断を狂わす自信過剰をも示唆している。

とりわけ彼の政党が上院を制御出来ないのであれば、大統領が落ち着きを見せ、融和的で求心力のある態度になりつつあると考えるマスコミの政治評論家達もまた、どこか別世界の住人のように見える。

上記の惑星は全て固定宮に在泊しており、しかも、出生時の彼の上昇宮もまた固定宮、水瓶座だ。彼は物事に対して、自分の方法論に関して、 “固定” されている。 彼は自分の思考法、あるいは物事の対処法を変えそうには見えない。反対に、こうしたシグナルは大統領が自分の立ち位置とゴールをますます厳重に護り固め、彼が敵対者とみなす人物(または人々)に災いあれかしと考えることを示唆している。