8月11日付 メリマンコラム 《回顧と展望》 その1
世界の株式市場は先週、少なくとも金曜午後にトレーダー達が、世界に高まる全ての緊張を軽視し、その代わりに全紛争地における平和的解決が可能だとする信条 ― 希望 ― を追い続けることに決めるまでは、荒れ模様だった。
結局、オバマ大統領は米国がシリアとイラクを広域にわたって制圧してきてたテロリスト集団 ISIS に対する空爆をイラクで実施すると発表した(そして実際に行われた)。
何だって??? 私達がこれをきちんと理解しているかどうか、考えてみよう。木曜の夜、オバマ大統領は米国がイラク空爆に乗り出すかもしれないと発表した。“米国が助けに行く” 彼はついにそう口にした。世界中の株価は月初来の安値まで下落し続けた。
そして金曜、ロシアのインターファクス通信の報道によれば、ロシアは今や “… ウクライナ国境付近での ‘軍事演習’ を終え” 、そしてロイターによれば、現在軍隊を引き揚げているという。そのニュースとおおよそ時を同じくして米国はISISに対する空爆を開始している。米国株式市場は突如として3桁の上昇を見せ、それは引けまで保たれた。それに加え、ハマスとイスラエル双方は多くの人々の殺戮があった数週間後にスタートした一時停戦のさなかだ。株を買う理由を見出せて誰もがハッピーだ。
だがファイナンシャル・アストロロジャーにとってこの現象は、8月7日〜8日、ハードアスペクトが並ぶ一覧表から抜け出して、火星・海王星のトラインで始まり太陽・天王星のそれへと続く穏和で調和的なアスペクトがもたらす流れの一例に過ぎない。