8月11日付 メリマンコラム 《短期見通し》 その2
その可能性はある ― 少なくとも1週間ほどは。金星が8月18日の木星とのコンジャンクションに近付いているからだ。オバマ氏は彼自身が獅子座生まれだが、この2つの吉星の結合がもたらす利益を自分の星座宮で受ける立場にある。彼にとって、そしてまさに私達全員にとって鍵となるのは、同盟国(盟友)から支持をもたらすだろうこの新しい方向性を維持することだ。今潜む危険は、“私はやらなくてはならない事をやった。これが必要な事の全てだ。何故なら今や人々は私のことを、やれば出来る人間だと知ったのだから” などという誤った思い込みによって力を抜き、後ずさりすることにある。だが人々は納得していない。大統領よ、あなたは再び試されるし、おそらくその時は前よりもっと徹底した試練になると思って間違いない。
8月18日に向けて増大する金星・木星の “愛の至福” の後方に不気味に迫るのは、825日〜29日の火星・土星による “批難大会” だ。火星と土星は8月25日に手を組み(彼らは互いに触れるのも嫌なのだが)、その後8月26日〜27日に金星がこの2惑星にスクエアを形成する。金星は魅力と合意の原理を象徴するが、火星と土星の両方にスクエアとなると、合意するには至らず魅力はあっという間に嫌悪に道を譲る。注意深くしていないと、約束を守らない誰かによって引き起こされる不協和、失望、幻滅が生じやすい。彼らは自分達がした約束を破るか、 ひょっとするともっと悪いことに ― 以前口にした言葉を変えてしまう。そのために過去の約束は今や何か完全に異なる物になってしまうという訳だ。
【註】日本時間では8月26日午前4時30分頃に火星・土星コンジャンクション(0度)。27日午前3時23分頃に金星・土星スクエア(90度)。28日午前0時47分に金星・火星スクエア(90度)。ちなみに25日は新月である点にも注意。
したがって、太陽が海王星とオポジションを形成する週後半の8月29日は、幻滅と信頼感の失墜となる。双子座か射手座の5〜7度に惑星を持つ皆さんにとって、この時期は他者との関係で裏切りの感覚を非常に強く抱くことになりやすい。これは他者があなたに感じるか、あなたが他者に感じるか、そのどちらもあり得る。オバマ氏(の出生図)の月は双子座6度に在泊し、乙女座初期度数にある彼の出生図の冥王星とはスクエアを形成している。