9月1日付 メリマンコラム 《回顧と展望》 その1
WWCへようこそ。いや、確かに、さながら世界はワニのレスリングでガッチリ組み合って動けない状況に陥っているように感じているかも知れないが、だからと言って別に世界レスリング連盟(World Wrestling Confederation)という意味ではない。
にご招待しようという訳ではない。まぁ今の世界は*ワニとのレスリングにどっぷりはまり込んでいるように見えるかもしれないが。
いや私が言っているのは、ワイルド(Wild)で、イカれていて(Wacky)、ぶっ飛んだ(Chaotic)ヘリオセントリックの射手座水星(ヘリオ射手座ファクター)がもたらす世界と同時に、ヘリオ射手座ファクターに対し、もう少しで相互にT字スクエアを形成しようという満月(乙女座・魚座の中間度数)の渦中に地球が身を投じようとしていることについてだ。
弛みきった満足感など忘れてしまえ。為すことも無く退屈な市場などどうでもいい。射手座は火の星座宮で、水星は敏捷に反応する惑星だ。だから、エウロパ嬢(註:ヨーロッパの語源)のように眠っている熊の足下でマッチに火を点ければ、平和と静穏は突如として破られ、トレーダー達(水星)はいきなり素早い行動に出る。そしてかくも長い眠りから起こされた彼らが皆ハッピーだとは限らない。EUが上手く行っているという夢は喜ばしいものだった。しかしながら現実となると、ヨーロッパは四角い杭を丸い穴に合わせようと四苦八苦している。四角と丸(おそらくは北と南を指す)は、自分達の歴史的な境界線と文化的アイデンティティを失うことを怖れ、自らの輪郭を変えることを拒否しているのだ。
ではこんなにも敏感な市場の神経を、先週はいったい何がそれほど刺激したというのだろう? ECB総裁のマリオ・ドラギはドイツの願いに逆らって、ヨーロッパ独自の量的緩和策に乗り出した。ECBはこれからABS(資産担保証券)とカバードボンド(EU内銀行発行)の買入をスタートさせる。これを受けてユーロドルは急激に売られ、ここ1年あまりで初めて1.3000を割り込んだ。こうしたことは、ジオコスミックの展開を研究している者にとって予想外のことではなかった。先週のコラムで述べたように、
“先週に比べれば、今週は全てが誇張されるかもしれない。9月5日、ヘリオセントリックの(太陽中心に見た)水星が射手座入りするが、これもまた非常に急激な価格変動と相関関係を持つコンビネーションで、これは特に貴金属に顕著に見られ、またしばしば通貨にも影響する”。