10月20日付 メリマンコラム 《短期および長期見通し》 その2
水星逆行が風のサイン(双子座、天秤座、水瓶座)で終始形成されるという一連の流れはいったい何を意味するのだろうか? 風のサインで重要視されるのは知性(intellect)や素早い思考性 (fast thinking)の原則が強調されるという点。ただし、風のサインの下での思考性は、しばしば概念的(conceptual)もしくは理論的( theoretical)であって、あらゆる経験や“常識”に依拠するものではない。
そのため、このサインの下での決定事項は “賢明(smart)”もしくは“知的(intelligent)”なものにしばしば映る反面、実際の所はすこぶる上手くいくか無残に失敗するかのどちらかになる事が多い。
しかしながら私自身、これまでの7年よりもこれからの7年の方がより楽観的なものになると見ている。何故なら、来年の水星逆行のうちの2回(5月19~6月12日と9月18日~10月10日)の序盤、太陽は地のサイン(牡牛座、乙女座、山羊座)にあるからだ。
地のサインは実用性と経験を表す。即ち成熟のサインである。
つまりアイディアが非常に知的で概念的になってしまうにもかかわらず、少なくともそれらは常識の下に統合されていくであろうという事を意味する。
全て風のサインで占められ地のサインが介在していないと、何もかもが理論に基づく“実験”となってしまう。つまりこれが7年間のカーディナル・クライマックスにおける政治的、経済・金融的環境であったといえる。
そして2015年、機能していく上で幾つかの歴史的な根拠に基づいた新しい政策が、より重要性を帯びてくる方向へと切り替わっていくだろう。またこれらは、ただ徹頭徹尾“きっと上手く行くはず”という抽象的な理論だけでは進まない。
いずれにせよ、この事は拙著『フォーキャスト2015』におけるテーマの一つとなるだろう。