10月27日付 メリマンコラム 《短期および長期見通し》 その1
乱世(wild times)が始まっている。
これは、先日終了した水星逆行の話だけに限った事ではない。これに関しては前回のコラムでもその重要性を論じたが、今回の水星逆行が水のサイン(情緒的:蟹座、蠍座、魚座)の星座宮で始まるも、風のサイン(思考優先:双子座、天秤座、水瓶座)で終わるという事実でさえも、またその一部でしかない。ここからの水星逆行(2015年1月22日~2月12日)は、順行→逆行→順行の流れが軒並み風のサイン(水瓶座)内で行われる【水星の水瓶座入居は3月13日まで】。そして同時期、太陽もまた、風のサイン入りするのだ(太陽は2015年1月21日に水瓶座入り)。
先週も述べたように、これらの時間帯は株式市場の急落と景気衰退に相関性を持つと考えられる。この現象は約7年ごとに起きる(前回は2008年)。ある読者から、これが1929年に示現した株式市場の高値、そして1835年、あるいは1857年のそれとも関連するのではないか?という質問を戴いた。全くもって、その通りだ。これは1929年にも1857年にも起きている(但し1835年は該当しない)。
市場に急激な反転をもたらし、あまつさえ新たな弱気トレンドさえも生じさせる“乱世”のコンセプトは、天王星が持つ特質といえる。金融アストロロジー(つまり近代のアストロロジー)の研究において、天王星は水星の “1オクターブ高い” 存在だと考えられている。また、両惑星とも風のサインを支配している(水星は双子座、天王星は水瓶座の支配星)。風のサインの支配星として、これらの惑星は精神活動との関わりもある。