11月10日付 メリマンコラム 《短期および長期見通し》 その3
そこに2015年(と2016年)に起き得る問題がある。土星は射手座(移民と外交)に入居し(2014年12月23日)、2017年12月までの殆どの期間を過ごす。それだけではなく2015年8月〜2016年5月、木星(これも移民と外交)が土星にスクエア(困難)を形成する。米国の(または世界のどんな国でも)移民制度に関わる、明確で建設的かつ合意に基づく政策は、その策定のプロセスを急いだり強行突破しようとすれば上手くは運ばない。だが、議員達が現実的でなく忍耐強くもないとしたら… 今回はそう上手く行きそうにない。
これは彼らがこの問題を避けるべきだと言っているのではない。また今すぐ着手するなということでもない。もちろん着手するべきだ。しかし2015年〜2016年に発効するジオコスミック・サインの性質にのっとって言うなら、彼らが優先すべきなのは、実用的で明確に定義されたゴールを達成することなのだ。
現在、移民制度改革にはコンセンサスも無ければ明確に定義されたゴールも無い。あるのはただ政治的駆け引きと大きな吠え声のみだ。そんなものは誰も望んでいない。それは敵対的で、全ての努力を頓挫させる恐れがある。弾劾の声が上がる恐れさえある。そうなれば国情を悪化させ、世界をも巻き込むだろう。そして2016年が過ぎるまでは、他に何も成し遂げることなど出来なくなるかもしれない。
いつものように、ジオコスミック・サインは私達の前に選択肢を提示し、選ぶ自由を認めている。宇宙はその結果がどうなるかは告げない。それはひとえに私達が―私達のリーダーや議員達が―これらの選択肢をどう扱うかにかかっているからだ。土星が絡むからには、性急な行動や力頼みによって得るものは皆無だ。油断の無い思慮深さこそが報われる。
風のサインの特性と地のサインの特性の原理を結びつけた2015年の水星逆行シリーズの下で、この問題に関する素晴らしい新機軸のアイデアと、それを実施するための実際的で実務的な方法論が浮上して来る可能性はある。このようなジオコスミック・サインの下では、それこそが前向きな行動の選択というものだ。