1月12日付 メリマンコラム 《回顧と展望》 その3
世界の株式市場は先週、大幅な価格変動と相場の反転をもって、まさに大いなるボラティリティを見せつけた。例えばダウ工業平均は、週の始まりを331ポイントと大きく下落して迎えた。1月6日(火曜)には再び3桁台の下落が見られ、一部の市場専門家は “大暴落” のスタートを宣言した。彼らが正しいという可能性はいまだにある。しかしながら、今回の底値は火曜につけており、それはフィクストサインである水瓶座の23~24度に運行中の火星が来て、ニューヨーク証券取引所の設立図(バトンウッド・チャート:1792年5月17日)の水星・冥王星スクエアを刺激したことと同期している。ダウ平均は水曜には212ポイント舞い上がった。だがそれを、翌日木曜に見られた323ポイントの反騰が上回った。しかしながら、それに続いてまたもう一度、3桁台の下落(170ポイント)が金曜に起こった。それは太陽・月が関わる変化日であり、これもまた米国株式市場における短期のリバーサルと大きな価格の上下動に対し非常に強い相関関係を持っている。こうして、先週のダウ平均は毎日が3桁台の動きとなった。こんな事がそうそう起こるものだろうか?
他の市場では、原油が1月7日に1バレルあたり46.83まで下落、これは2009年4月以来の最安値水準だ。一方、米ドル指数は先週92.58まで騰がり、11年ぶりの最高値水準に達した。またユーロ通貨は1.1753まで下落し、2003年11月以来の最安値を記録した。これは只ならぬことだ。ある意味でアブノーマルだ。だが、今現在の天王星と冥王星との密な関係性には完璧にフィットしている。そうではないか? 天王星はアブノーマルの惑星だし、冥王星は負債の惑星だ。それは通貨の価格動向に反映している。
1月12日付 メリマンコラム 《短期及び長期見通し》 その1
我々はジオコスミック的に重要な時間帯(1月2~5日±3営業日)を抜け、また新たな時間帯1月15~21日に入っていく。火星が今週から、近付きつつある土星・海王星スクエアに対してのトランスレーションに入るのだ。これは火星が1月15日に土星と正確なスクエアを形成し、その後1月19日(日本時間20日)に魚座の海王星とコンジャンクション(0度)を形成することを意味する。
その2日後(1月21日)、水星が風のサインでもある水瓶座において3週間にわたる逆行運動を開始する。逆行は水瓶座で始まり水瓶座で終わる(2月11日)。逆行の始まりと順行の始まりの日には、太陽もまた同じ水瓶座に在泊してる。だからこの時間帯はとても “風っぽい” (水瓶座は風のサイン)。また同時に非常に “天王星的” でもある(水瓶座の支配星は天王星)。『フォーキャスト2015』でも述べたように、風のサインの強調は、7年ごとの水星逆行サイクルに基づいている。過去において、これは経済と株式市場の重要なトレンド転換と同期してきた(2008年、2001年、1994年、1987年 etc.)。政治面から見ると、これは世界の指導者達が、過去7年間に実行してきた政策の失敗による新たな危機を解決するために、方向性の変更を余儀なくされる時だ。一部のケースにおいては、その変更は上手くいく。だがそうでなければ、その変更は物事をより悪化させる。