*このコラムは現地時間1月16日(金曜日)の早く、週末の市場が引ける前に書いたものです。
*今回のコラムは「回顧と展望」のみの記述となります。
1月19日付 メリマンコラム 《回顧と展望》 その5
先週の出来事は、私達が米国人が言うところの “food for thought(思考の糧)” を与えてくれた…。ふふん。米国には聞こえの良い格言が沢山有るが、実際は何の解決にもならず、単に経験した物事を気の利いた言い回しに変えただけだ。だがそれを思えば、ヨーロッパも同じような言い換えをしている。きっと私達は、全ての文化において同じ事をしている筈だ。そして突き詰めてみれば、それは良い事だ。それが意味するのは、私達が普遍的で集合的な数多くの経験を分かち合うに至るまで、長い時を経て存在してきたということなのだ。
私達人類は、生きながらえるために創造されたのだ。1980年代と1990年代初期のルネサンスは、今や再興の準備が出来ている。それにはあともう5年を要するかもしれないが、“the tide is turning(潮目は変わりつつある)” と米国では… おっと、何を言いたいかはおわかりだろう。 これは単に、タイタニック号を操る私達の目前に政治・金融という名の氷山が立ちはだかっており、その周囲を何とか上手く航行しようとするようなものだ。私達の計器は行く先の危険を告げている。だが私達は、自分達の船がどんな障害物にも耐えられるほど頑丈だと信じ、波を掻き分けながら進み続けてきた。だが最終的に、私達は自分達がそう思いたかったほどには不屈でも無敵でもないかもしれない。
これらの転換点は、今週のMMAサイクルズ・リポートにおいて論ずべき何か重要な物事を示唆している。私達は株式指数と金について多くの事を語ることになるだろう。現在、私達は終焉が近付いていることを理解しており、同時に何か新しい物事もまた近付きつつあるのを感じ始めている ー 例えば金融市場に生まれる沢山の新たなトレンドといったものだ。