2015.02.20

*来週のコラムはメリマン氏がセミナーを開催するとの事でお休みになります。
2月16日付 メリマンコラム  《長期見通し》  その2

この惑星トリオが33カ月に及ぶ長期のワクシングスクエアを完了する時、それは終わる。2012年6月24日〜2015年3月16日(日本時間17日)まで続く、牡羊座の天王星と山羊座の冥王星とのスクエアがその締めだ。この鉄人舞踏会の終了が7年にわたるカーディナル・クライマックスの終焉と同期するのだ。まもなく、私達はこの2つの宇宙嵐を “過ぎ越して” いく。私達は生き残った―だが今や私達はそれぞれに、この集合的なイニシエーション/参入儀式を通過する以前とは異なる者になっている。

しかしながら、もう一つ宇宙からの高圧力が私達を前にして発効し始めている。現在、土星が冥王星に対して315°のセミスクエアを形成し、天王星に対して225°のセスキコードレート形成圏に在るのだ。言葉を換えれば、2014年11月27日~2015年の大半にかけて、土星、天王星そして冥王星が今再び互いにハードアスペクトを形成することになる。また、3月16日に天王星・冥王星の正確なスクエアが終わるとしても、2015年末までは、両惑星とも互いに1°のオーブ圏内に在泊し続ける。これは何を意味するだろう? それは、私達が、2010年夏から2011年中盤にかけて経験したのと同じタイプの多くの惑星力学に再び曝されるという事なのだ。

こうした力学がもたらした現象には、EUの存在基盤を揺るがす脅威となった最初のギリシャ救済措置、誰もが終了しつつあると思っていた時に為された量的緩和策(QE2)のリセットと、それに伴って各国が自国通貨を最安値にしようと競う、通貨戦争のスタートが含まれる。またそれは、中流階層の貯蓄者達が経済困窮に陥り、それが彼らを投機的な株投資へと追いやって ETF(Exchange Traded Funds/上場投資信託)を全体に押し上げる現象の始まりでもあった。今や投資は高度な技術を要し、突如として取引スピードが ―全くもって― 投資家の命運を左右する事となった。