2015.04.06

*今週も都合により《回顧と展望》《長期見通し》を割愛、《短期見通し》のみの掲載とさせていただきます。

4月6日付 メリマンコラム  《短期見通し》 

 先週末3日に発表された3月米雇用統計。市場では非農業雇用者数(NFP)が前月比24万人前後の増加と予想されていた所、発表された数値は前月比12.6万人増。2月改定値は26.4万人増(3月発表は前月比29.5万人増)。このショッキングな結果と世界の株式市場の大きな上下変動は4月2日(日本時間3日)の太陽・木星トライン(120度)と4月8日(日本時間9日)の木星順行という良好な木星のトランジット(運行)、ならびに3月17日にエグザクトリスクエアを解消したばかりの天王星・冥王星スクエアとの太陽トランスレーションと関連している。これらの天体位相は全て4月2~8日までの期間中に発生しており、そのまさに中間点が4月4日の皆既月食であった。

 また先週は株式だけでなく金及び銀さえも荒々しい乱高下に見舞われていた。金(6月限)は3月26日につけた高値1,220.40から急落し、同月31日1,178.20まで下落。その後は4月1日に1,208.70まで上昇している。今週月曜(6日)、太陽は天王星とコンジャンクション(0度)を形成し、水曜(8日)日は木星が逆行から順行に戻るので(木星順行は日本時間9日)、このボラタイルな動きは今週も続く可能性がある。

 更にその上、8~9日にはジオ射手座ファクター(月の射手座入居)がある。

 通常、この天体位相は貴金属及び米国債における大きな価格の上下変動と関連性が高い。まさにこれら全ての天体サインは種々のサプライズと相場の大きな上下変動と関連性を有している。天王星と木星はとりわけ重要で、更に射手座(支配星は木星)の月が伴う。これぞ拡張―まさに木星と射手座が転がりたがっている(何もかもがこれらの原則を強調して拡張している)。

 しかしながら、誇張や誇大の星回りは金融市場だけに限定されるものではない。彼らは政治家の発言でも矢面(front and center)に立つ事になろう。ここは自分自身の信念に注意するべきである。この期間は他人様の発言や意思を信用する時間帯ではない。お粗末な判断(poor judgment)のせいで深刻な損失が生じる危険性がある。

 木星や射手座が実に対する認識力(sense)や物事を完全に理解する能力(appreciation)に欠けているというのではない。欠けているとすれば、むしろ現状を正確に読んで優れた判断を下す能力(discernment)や的確さ(accuracy)を捉えるという点であろう。彼らは信じたい。しかし常に(真実を)知りたいというわけではないのだ。そして、これが損失をもたらすか否かの分かれ目となる。