*今週はMMAサイクルズレポート翻訳のため、《長期見通し》の翻訳はお休みします。
5月18日付 メリマンコラム 《回顧と展望》
先週は非常に興味深い週であった。この週は火星・土星オポジション(180度)というプレッシャーのパックで終了。この天体位相で火星は双子座、土星は射手座で発生し、これはコミニュケーションと外交(トレード)に関してシリアスな見方を示す。こうした中、(ジオコスミック的にも)強力な上値抵抗があるにもかかわらず。先週末のNYダウは週末にかけて反騰。15日には一時18,272まで上昇して、史上最高値である3月2日の高値18,288まであと16㌦のところまで迫った。ちなみに、この高値は2014年9月26日の第1回から都合3回形成される木星・天王星トライン(120度)の2回目が形成された3月3日のまさに前日。野性味溢れる拡張性を有するこの天体位相の3回目(最終回)は6月22日に起こる。第1回目の7日前に相場は17,350を記録した後、約1カ月後(10月15日)に15,855まで下落した。これらの時と同様に、今回もまた6月22日±1週間のエリア内で(米国株式は)史上最高値を更新し、そこから急落するような情景を垣間見る事になるのだろうか?
その一方で15日のS&P500は一時2,122まで上昇。2,117(2月25日)、2,119(4月27日)の価格を上回って史上最高値を更新した。同日、ナスダックはダウ同様史上最高値更新には遠く及ばない事から、これらの相場で異市場間弱気ダイバージェンス発生しているかも知れない。また、ダウ理論では既に米国株式が弱気ダイバージェンスに入っている可能性を示唆している。15日のCNBCではこう伝えている。
“2015年はこれまでのところ、ダウ運輸株平均はダウ工業平均が2%上昇しているのに対し6%下げており、S&P500に対しては3%の上昇、ナスダックに対しては6%の上昇となっている。こうしたダイバージェンス(逆行)は、ある種の投資家にとってはこれから先に起きる潜在的で重要な下落を示す坑道のカナリアかもしれない”。
―2015年5月15日付CNBC “ダウ理論、米国株式に警報発令…再び” By Giovanny Moreano,
殆どの指数が前週に形成した月初来安値から回復したが、我々が値動きを細かく追っているがどの株価指数も(S&P500を除けば)何一つ史上最高値を更新していなかった。
一方先週の 貴金属相場は週を通して強かった。相場はその前の週までにメジャー・サイクル(MC:詳しくはMMAサイクルズレポートもしくはMMAゴールドレポートを参照のこと)のボトムを形成した公算が高い。先週末の段階で金も銀も、現行プライマリー・サイクル(PC)内において新高値を更新。これは約3カ月ぶりの高値水準である。