*今週はMMAサイクルズレポート翻訳のため、《長期見通し》の翻訳はお休みします。
5月18日付 メリマンコラム 《短期見通し》
(米国の)株式相場で古くから伝わる相場格言に“Sell in May and go away.”「5月は売れ。そして去れ」というものがある。
Stock Trader’s Almanac(ストック・トレーダーズ年鑑)はこう記述する“1950年以来、5~10月のダウ工業平均の平均利益率はたったの0.3%に過ぎない。それに比べ11月〜翌年4月にかけての平均利益率は7.5%に達する”。
従って、この格言は今年も当てはまる可能性がある。何故なら、5月後半から強力なジオコスミック重要変化ゾーンに向かっているからだ。これは今年2回目の水星逆行(5月19日~6月11日)の中間点、即ち5月30日(日本時間では31日)とも合致する。過去2回の水星逆行中間点(14年10月15日と2月2日)付近で(米国株式相場は)大きく下げてPCボトムをつけている。今回の逆行は以前の時と同様、期間中全て風のサイン(双子座、天秤座、水瓶座)で起こる。前回(1月22日~2月12日)は水瓶座で起こり、今回は双子座で起こる。これは新しい発想が生まれる時だ。それらのアイデアは知的だが、通常は意図通りに働かない。だが今回は様子が違うかもしれない。何故なら水星が逆行期間中ずっと風の星座宮を運行する一方で、太陽は水星逆行開始時の5月19日に牡牛座(地のサイン)にサインチェンジするからだ。
水星の知性に、幾許かの現実的側面が混ざり合う。特にその後、木星・天王星トライン(120度)形成(6月22日)時、新しい発想は最終的に上手く働く可能性がある。これはとりわけ通商(木星)とテクノロジー(天王星)を含む分野における新たなアイデアが、新機軸で革新的でありながら同時によく考え抜かれたものである時、その成功を示唆する。しかしながら、株式市場に関する限り、この期間に向けて、またはその直後に急激な崩れが来る確率は依然として通常より高い。6月14日(日本時間15日)の太陽・火星コンジャンクション(0度)に伴い、その前後1カ月のエリアで株式市場に10%以上の反転が起こる可能性に注意しておく必要があろう。