6月01日付 メリマンコラム 《短期見通し》 その3
従って、ギリシャ問題は他のユーロ圏加盟諸国によって再度問題の先送りにされる可能性があるだろう。実際、このドラマは2025~26年まで続く可能性がある。この時、土星と海王星は一緒に牡羊座の0度を通過するのだ。これは言い換えると、間もなく何かが働きだすという事を意味する。その結果、誰も真から幸せになる事なく、最終的には後味の悪いエンディングに少し近い問題へと導いていく。
この世界的な金融ドラマもまた、2008~2015年のカーディナル・クライマックスの一部である冥王星の“インキュベーション(培養)”効果のうちの一つである。カーディナル・クライマックスの主軸である山羊座の冥王星は金融危機発生の可能性を示唆していた。まさにここで、この危機を解決するような決定がなされたかに見えた。しかして実際は、単に先延ばしされたに過ぎなかったのかもしれない。この7年間で各国中央銀行が下した決定事項をもってしても、この世界から債務が減る事はなかった。それどころか世界各国の債務はより増加し、この金融危機を乗り越えるという名目でインフレ率の上昇が求められている。しかし、ひとたびインフレが起こった時、各国通貨当局にインフレ自体を制御する事は出来るのであろうか?
この問いへの答えは間もなくわかるだろう。今後1~5年以内(2015~2016年の土星・海王星スクエアと2020年の土星・冥王星コンジャンクションの時間帯)に、我々は目の当たりにする事になるのではないかと、私は考えている。
目先は、6月14日(日本時間15日)に迫っている太陽・火星コンジャンクションにむけて何もかもが構築されている。このけんか腰の好戦的なアスペクトはコミュニケーションのサインである双子座の後半度数で発生する。そこでは厳しい言動や辛辣な主張が出る可能性が高い。特に両惑星はこのアスペクトの前段階で、(純粋に利他的で自己犠牲を伴い、なおかつ禁欲的でない)欺瞞、詐欺、ゴシップ、そして噂を金に変える女王様である海王星とそれぞれスクエアを形成した後なのだ。従って、ここでは多くの法的強制力のない脅威が出現する現場に出くわす事になるかもしれない。ただしかし、ギリシャが行うべき行動は全て・・・ない。勿論これは、ギリシャのせいで迷惑を被っている人たちの怒りを買う事になろう
なお、トレードに関してだが、太陽・火星コンジャンクションは米国株式において平均10%以上、手堅く言えば8%の反転相場と関連性が高い、これは恐らく6月11日前後1カ月の日柄で発生しよう。
(訳文ここまで)