2015.06.09

6月08日付 メリマンコラム  《短期見通し》

これまで述べてきた通り、6月11日(日本時間12日)に水星が逆行から順行に転じる。同時間帯、海王星は順行から逆行に転じる。従って、時間帯としては今週と来週、集団心理の面で水星(コミュニケーション)と海王星(誤報、誤解、机上の空論)の原動力が高揚する。読むもの、見るもの、もしくは聞くもの何もかも、信じないようご注意戴きたい。また、レミングスの行進に並び、自身のポジションをあきらめて、崖から飛び降りてしまわないよう気をつけなければならない。何故なら彼らは、新たな光の路、すなわち反転可能な新たな路を見つけ出そうとするよりもむしろ、恐怖の路を進んでいくからだ。
6月は非常に興味深い月である。幾数多の惑星サイクルに変化が生じ、幾数多の異なる(惑星の)原動力が登場する。6月14日(日本時間15日)、太陽と火星はコンジャンクション(0度)を形成。ここでは世界の指導者(もしくは6月30日にイラン核開発を巡る六カ国協議のデッドラインを考慮すると…、その指導者の敵方)から好戦的なもの、とよりもむしろ脅迫的レトリックが生じやすい。また、6月22日に木星(獅子座)と天王星(牡羊座)が共に火のサインでトライン(120度)を形成する。ここで投資家に希望がもたらされる可能性がある。何故なら、ここで一時的に不安感が解消するようなニュースが流れるかもしれないからだ。これらのサインの組み合わせ(太陽と火星/木星と天王星)は両方とも、NY証券取引所の設立図(バトンウッドチャート)の調和的な位置取りを強調する度数に来ることを考慮すれば、まもなく新たな(米国株式に)史上最高値が示現する可能性を無視するわけにはいかない。しかしながら、この枠組みに木星が含まれることを考えると、まず始めに激しい下落が起きる可能性も完全には排除出来ない。これらの事柄について、そして今週海王星が方向転換すると同時に非常に重要な局面に入っていく金と銀についても、週間レポートで解説していくつもりだ。