8月18日付 メリマンコラム 《短期見通し》 その2
さて今、考えてみよう。数ヶ月前にこのコラムでコンジャンクションとオポジションについて紹介したコンセプトが何だったかを。それは次の通りだ。
コンジャンクションにおいて、集合心理や世界の出来事に支配的な影響を与えるのは動きの速い惑星の方だ。オポジションにおいては遅い惑星の方が支配的になる。したがって、8月25日(日本時間26日)に蠍座で起きる火星・土星コンジャンクションでは火星が支配的になりやすく、つまりは戦争や衝突を意味する。ロシア/ウクライナ間(米国や西ヨーロッパも同様だが)の動乱はより激しさを増し、鎮まることはなさそうだ。特に金星・木星コンジャンクション(この場合は動きの速い金星が強調される)が今週初めに過ぎ去った後は一層その傾向が強まるだろう。
来週終わりには、太陽が海王星に対しオポジションを形成する。したがって、より遅い惑星―海王星―がより支配的になる。この惑星を通じて “真実” を得るのは冥王星と比べても困難な挑戦だ。何故なら、海王星は受動的で捉えがたく、もっと悪くすれば、適切な判断を下すために他の人達が必要とする情報を意図的にねじ曲げたり排除するような傾向を持ち得るからだ。多くの場合「裏切り」「不信感」そして「妨害された」という感情が、犠牲にされた側からの不満の種となる。
この時期は激しい困惑や恥辱、ことによるとスキャンダルまで出てきそうな時で、とりわけこの太陽・海王星オポジションに出生図でT字スクエアとなる惑星を持つ人々にとっては、なおさらその危険が増す。今回の場合、太陽・海王星オポジションは乙女座-魚座の各6度台で起きる。つまり、双子座か射手座の6度付近に惑星や感受点を持つ人々(特に世界の指導者達)が最もこうした影響力に曝されるということだ。たとえばオバマ氏だが、彼の出生図では月が双子座の3度台で、乙女座の6度台にある冥王星とスクエアを形成している。彼はおそらく、こういった感情や行いの影響を受けるだろう。
だが今というひとときは、結婚したり惹かれ合ったり、それに社交的な活動には良い時だ。ヒラリー・クリントンが先導する “ハグ・イット・アウト” に倣い、私達が愛する相手、それでいながら最近まで意見の不一致で疎遠になっていた誰かと旧交を温めようではないか。
なお≪長期見通し≫は今月はお休みする。MMTA終了後の9月から再開する予定だ。