3月16日付 メリマンコラム 《短期及び長期見通し》 その1
先週の天王星・冥王星スクエアにおける火星トランスレーション(日本時間12日に発生した火星・天王星コンジャンクションと火星・冥王星スクエアの組み合わせ)の影響下の下、よく知られた高い暴力性を持つ新たなやり取りに関する我々の懸念が現実化した。
幼い子供達(5歳くらいか)が、テロリストグループISISの処刑執行人に仕立てられた画像がネットに投稿されたのだ。それに加え、ミズーリ州ファーガソンでは2人の警官が待ち伏せされて撃たれた。米国司法省によりファーガソン市警内部の人種差別についての報告書が発表されたこと、そして警察署長が辞職したことを受けて、人種間の敵対意識が高まるさなかの出来事だった。これは、大陪審が武器を持たない黒人少年を白人警官が射殺した事件について不起訴とした後に出された報告だった。不起訴理由は「人種偏見に基づく行為の証拠は・・・」まぁ、後はおわかりだろう。こうした出来事が作り出す混沌に対して、もし何か組織的に企図された内密の計画があるとすれば、それもまた天王星・(山羊座の)冥王星スクエアがもたらすテーマの範疇に入る問題ではないか。
このアメリカにおいて、憎しみは生きている。いや、憎しみは逃げ去りつつある。どう見えるかは、あなたが誰の声を聞き、何を読み取るかによって変わる。それは全て、これら2つの惑星―革命的/改革主義者達が、1965~1966年のコンジャンクション(オーブ±2年)によって非常に長いサイクルを新しくスタートさせた1960年代半ば以来ずっと続いてきた、天王星・冥王星が織りなす物語の一部なのだ。
今、我々はこの超長期の惑星ペアサイクルの1/4フェーズである2002~2015年の最後の節目に辿り着いた。1960年代のテーマは市民権であり、これが「憎悪と暴力」 対 「平和と普遍的な愛」という二重の力学と共に戻って来ている。この事自体、アストロロジー、あるいはジオコズミック研究がいかに有効かを明らかにするものだ。ジオコズミック・サイクルを理解した上で歴史を眺める行為は、そうでない時より遙かに深みをもたらすのだ。